20分,走れた

2009年12月24日 日常
 朝8時半だ、渋谷始発の井の頭線のシートに懐かしい顔が見える「オー出てきたか、浅井、借金取り見たいな帽子かぶって来たな」と先輩が言う

 「年取って毛が薄くって頭が寒いから、それに朝が早いでしょ」と僕、朝9時集合9時半スタイル(着替えてスパイクを履き終わっていること)10時試合開始だ

  グランドにつくと「すいません時間が押してて、20分しか取れなくて。」と30代の仲間がかばってくれる。

 本来のOB戦は20歳代や30歳代の若い人達為にあるのに。僕等4-5人の60歳代の我儘の為に年寄りのラクビーの試合を作ってくれる、有りがたい事だ。


 20分はアッと言う間に終わった。何をしてたかも覚えていない。腰の痛みと眼の下のクマが試合をしたという印に残っている。

 今日のこの日は大学のラクビー部の最後の試合である定期戦があり相手は京都から来る、2軍戦もある。

 夕方5時、試合の後の集まりがある。その席でのお互いのキャプテンのスピーチに耳を傾け、エールの交換(ラクビー部の歌を歌う)に小声で唱和する。


 すると40年前の自分が出てくる。あの頃、学生運動に付いていけない僕はラクビーには嘘を付きたくないと思っていた。

ブラジルの集まり

2009年12月23日 日常
 30年程前にブラジルに居た。その当時の仲間が6人ほど集まった。四谷のポルトガルの民謡(ファド)の店だ

 僕はブラジルの後にアフリカ、インドネシアと回った。他の人たちはアメリカ、カナダと回って日本に帰ってきている。30年ぶりに会う顔だ

 僕の記憶は正確でないが、語学は最初に生活した語学が心に残る。そのせいか僕はポルトガル語のほうが英語より楽に話せる。

 当時ブラジルの片田舎(ポルトアレグレ)で日本領事館の副領事が「浅井さんの話す、ポルトガル語は品がない。」と言えずに「よく通じますね」と言われた事がある。

 小馬鹿にされた気がしたか、言葉通りのお褒めと受け取り「経験が違いますから。」と胸を張った気がする。随分と生意気だったのだろう。

 30年来の友人に会うと、恥ずかしさと懐かしさと年老いた自分を30年前の自分が見ている気がした。あの頃、毎日が新しい日だった。

 この集まりを作ってくれた太鼓(コンガだかボンゴだか忘れたたが)叩きの上手い社長の車で送ってもらいながら、明日も今日と同じ日が続く事を期待している自分が居た。

息子

2009年12月22日 日常
 朝飯を息子と食べながら、「パパのブログに書き込みがあった、飛鳥(娘の名前)と一緒にユニクロに行った、と書いたら2通の書き込みだ。」と言ったら

 息子が「今時、中学三年生の娘がオヤジと一緒にユニクロに行くのが不思議なんだよ、誰もオヤジと行かないよ。」とのこと

 言われてみれば、そうかも知れない。僕の年齢で中学三年生の娘が居るのがオカシイのかも知れない

 昔を思い起こせば、僕はオヤジに「カネくれ。」とは行った記憶はあるが、オヤジと一緒に買物に行った記憶は無い
 「ねえ、相手が話してる時は、自分の世界に入り込まないで。2人しか居ないのだから。」と娘が言う

 2人で歩道を歩いている時だった、肌に風が冷たかった。

「寒くなったから、肌にピタットくる下着がほしい。パパも随分と痩せたから。サイズはMかSに成っちゃた。」と娘と一緒に近所のユニクロに出かけたのだ。

 「なぜ自分の世界に入ったのが分かるの?」と聞くと、「だって パパ急に黙ってウン、ウンしか言わなくなるもの。」と

 そうだ僕はおしゃべりパパだった。

卒論

2009年12月20日 日常 コメント (1)
 卒業論文の季節である。コマメに見せに来る学生もいれば、僕の顔を見ると逃げる学生もいる。

 なかにはお正月に負い目があるのは嫌だ。何としてもとして年内に仕上げると意気込む学生もいる。

 「先生、できた。」と持って来られるとホットする。卒論の中身はダイタイ知っているのでドンナ結論にもっていったか?が気になる。

 一読しただけで、誤字脱字はもう僕の力では見つけ出せない。文章を斜め読みしてこの学生がドンナ結論を自分で出したかが気になる。

 今、僕が居るこの大学で卒業論文を書く必要があるかどうか?僕には不明だが、一人で結論を出そうと言う事は、やる意味がある。

聞いてくれる

2009年12月19日 日常
 今朝は遅れて学校に行った。昼にゼミ生と打ち合わせるだけだから。すると登校の道で「お寒いですね。」と声がかかった、無駄話をしながら歩いていると

「学生が(講義を)聞かないからって、文句を言っちゃダメですよ。こんな幸せな稼業は無いのですから」とフランス語の講師の先生が言う。

 そう言えば朝の出がけてに同じマンションの役員を退いた、悠々自適の方にも同じ事を言われた。

 「イヤー、話を聞いてくれる学生さんが居るなんて、羨ましい。」と「退職して見なさい、誰も話をきかなくなる。女房までもが生返事です、イイですな先生は」と

「仕事の時はお役所の方に話を聞いて貰うのが一(ヒト)苦労だったんですよ。苦労は苦労でも、話す事も話す相手も居たんですよ、退職するとーーーー」と続いた。
 学生さんは「先生、それでイイんですか?」「これで、大丈夫ですか?」『やってイイですか?」と良く言う

 でも「授業中におシャベリしてイイんですか?」とか「気になるですけど、鏡を出して化粧を直してもイイですか?」とは聞かない

 勿論、「机の下でメール読んで返事してイイですか?」」も聞かない。イイか悪いかの判断は自分で出来る

 怒られそうな事は、僕の目を無視して自分で勝手にやる判断力は持っている。

 だから僕に聞かないでほしい「僕がイイと言えるのは、僕の講義で可の評価をつけるかドウカだけです。」

 「僕がイイです。と言ったから、就職が決まる訳では無いですから。」と続ける。

遅刻した

2009年12月17日 日常
 講義を終えようとすると、学生が入ってきて。「間に合った?先生。」と言う

 息を切らしてるから、「はい 出席カード」と渡すとニコッとした。

 でもその出席カードには「出席は取りません。ご意見のある方のみお書き下さい。」としてある

 「先生、何を書けば言い?」と言うから「僕の講義に対する感想でいいよ」と言うと「聞いとらん、今、来たけ。」と答える

 そんなに正直では助けようがない。

 出席した。と言うなら講義の内容は友達にでも聞いて、2-3行は書きなさいよ、無理に学生に不可をつけたい訳ではないのだから、と口に出たが

 助けすぎてもイケナイかと思い途中で口ごもった

差がつかない

2009年12月16日 日常
「先生、優とか秀とか、どうやって差を付けるのですか?」と期末に成るとあからさまな質問が来る

 「差なんてないよ。強いて言えば。顔と名前が一致しなければ『こいつ見た事無いな、じゃ可だ』ぐらいじゃないか?」と答えると

 「先生、依怙贔屓じゃ」と来る。そんな事を言われても50人から100人授業が4つもあって。週に400人に講義してたら、覚えられない学生のほうが多い。

 「分かった、期末試験の題目は『僕が優である理由』と言うものにしよう。」その中で僕の講義に内容に沿っていれば優にするよ。」というと

 唇を尖らせて帰って行った。

鈍感力

2009年12月15日 日常
 学校の成績が悪いと人格が悪いのでは単純に思い込む先生がおおいのではないかとおもう。

 僕はアフリカに居たしブラジルにいたから算数ができないから相手の事を思いやれない、社会生活ができないなんて事は考えられない

 黒人と白人の差は長い間に出来上がって来ているので、文化と階級の差がこえられない

 それを計算高い弁護士が後押しして、タイガーウッズの不倫騒動になるのかと思う。全てに鈍感なら、階級の差、成績が悪いという劣等感を感じなくてすむのに。

 これからは敏感に反応する、テスト時間の間に早く回答する能力でなくて、ユックリ鈍感に対応する能力が必要かと

自転車

2009年12月14日 日常 コメント (2)
 後輪でカチャカチャぶつかる音がするので。自転車屋さんまで持って行って。「音がするのですが?」と言うと

 「どれ 私に見させて下さい。」と少なくとも僕より10歳は年上のお爺ちゃんが出て来た。
 
 ブレーキのワイヤーがあたっているのを見つけ、そのワイヤーをぶつからない様にくくり付ける。それでも、タイヤをまわすとと音がする

 スポークの弱っている所を2つほど見つけ、つまんで外す。確かに音は出なくなった。

 「走れますが、しばらくするとリムが歪みますから、車がクラクラ揺れてはしります。」と言う事で スポークを2本だけ取り替える事にした。

 車輪を外すと大事(おおごと)なので、スポークを曲げてハブの小さな穴から通し、通ったら真っ直ぐに伸ばし、リムのネジに真っ直ぐにツナグ。

 「はい1200円ほど頂きましょうか。」と終った。もう5年は乗っている電動自転車が音も無く動き出した。
 娘が英語を忘れだした。と言う。ナルニアを読み返そうと言うことになった。

 パパ「緑のカバーでマジシャンとネフュー」よと言う。早速、買ってきて渡したが 読む気配がない

 仕方がないから僕が読んでいる。子供の本でも読めない単語はある。辞書を引いて本に書き込みたいのだが 娘が嫌がる

 もう一冊、買いに行かねばならぬ。娘がインターナショナルスクールに通っているなら

 この本なら 1冊0.99ドルで特売が出てたと思うが、今、娘は不登校だし、すぐには手に入らない。

 広島の本屋の大きい順に回った。一軒目は、前回、お買い上げが最後で2巻目からなら揃っておりますすが、と言われ

 2軒目ではナルニアはお取り寄せに成りますと言われ。3件目に1冊残っていた。代金は810円ですと言われた。

集合写真

2009年12月12日 日常
 大学の卒業アルバムに先生方の集合写真を取る。生憎の雨だったので玄関ホールで取る事に成った。

 学生さんが「どうしたの?どしたの?」と騒いでる。携帯で写メールを送る子も出て来る。

 先生方も誰が何処に立つ?とか。私は誰さんの隣が良い、私は端がいいとか、学生とあまり変わりはない。

 写真が貴重品であった時代の父母の卒業アルバムはありがたいきがする。今これだけ家庭や学校に映像が溢れている。

 それでもやっぱり集合写真は残すのが難しい

コーディ君

2009年12月11日 日常
 朝から雨だったので。自転車の通勤を諦めて、電車に乗った。授業は2時間目からだから、少しユックリの家を出た。

 電車もガラガラで一両に2−3人だ。先頭車両まで歩くと。ハワイからの留学生のコーディ君が i-podを聞いていた

 挨拶のあと、隣の座に僕が座ると、彼はイヤープォンを外し、丁寧にI-podのコードを巻き付けてしまう。この動作に驚く。

 普通の学生さんは、電車の中で隣会わせに座って、挨拶して話しかけてもイヤーフォンの片耳を外しだらし無くたらして、片耳に音楽を残す。

 丁寧にコードを巻くという動作を先生への敬意と錯覚する僕がオカシイのかもしれない、単に彼が不器用なのかもしれない
 
 でも少し違う動作をしただけで彼がi-podを大事にしている事が良く伝わったし、僕が錯覚するに充分なほど丁寧なコードの巻き方だった。

アンケート

2009年12月10日 日常
 「先生、卒業論文の為に、先生の授業でアンケートを取らせて下さい。」とドアを開ける学生が日に一人は来る。

 僕は「僕が学生の顔と名前が一致しない。貴女は誰?僕の授業は取った事ある?」と答える

 「先生、居たじゃないですか,xxですよ。ほら2年の時。」とか言ってくれればぼくも学生の話に乗りたいが

 可愛い子の学生さんに「取ってません。」と答えられると「良いよ、アンケートを協力するよ。」とは言いにくい。

 本当は卒論に在学生のアンケートを授業中に取る。などと言う「先生が生徒を利用するような」研究方法を止めて欲しいと思う

 でも学生さんが僕の記憶に残ってれば、少しなら皆に迷惑をかけてもと思う。
 「先生、昨日わかれた。部屋に一人で居ると、心が崩れそうだから、友達の家に泊まった。」と涙目で鼻をすする

 「先生に、相談してくね って頼むのに。よう先生の所にも行かん。優しい人だけど、将来が無いと思って分かれた。」

 「自分で決めて、分かれたのに、先生、涙が止まらん。」と若い人は羨ましい。随分、長い間、この2人の話を聞いてきたが、別れが来たらしい。

 どうも若い子にも晴れとケ(字が分からない)の文化があるようだ。

 クリスマスやお正月の計画を女の子に伝えられない男は 晴れの舞台を用意できない と見なされて 別れが来るのだろう
 1年生に履歴書を書いてもらった。4年に成って書く履歴書とドレだけ違うのかを君たちが4年になるまで僕が保管しておこう とした

 先生、やだ、自分が勉強に向いてないのは知ってる。でも高校を終ってすぐ働きたくのがキツイ気がして大学へ来た

 そのキツイ現実を見せないで。と素直に言って来る。でも何時かは世の中に出て人の為に働くんでしょと話すと

 今はイイ。とノタマウ。これから何枚も履歴書を書くよ。練習は1年からやっても遅くないよ と話す

 でも自分の事を振り返ると。僕は55歳まで履歴書は3枚しか書かなかった。

 大学を卒業する時に2枚、この大学に入る時に3枚目だった。 そんなに練習は要らないかも

春一番?

2009年12月7日 日常
 川原の土手を走ると、南風が強く、体を前コゴミにする。この吹き方はまるで春一番の風のようだ。

 日差しもある。風もある。南風で時折雨もふる。今は12月でこれから冬に向かおうというのに、時期が合ってないと思う

 これを異常気象と言うのだろうか、それとも「明日の天気は風まかせ」というのだろうか

 おもえば、文明開化で明治頃に天気予報が入って来て、明日を予想するようになった。これは科学の進歩なのだろう。

 科学は進んでも、人の心は付いて行かないかもしれない。

 明日は今日の延長で「明日も今日と同じ」「毎年同じ」であって欲しいと言う人の安定への願望は変わらないのかも。
 学校でマンガ、アニメ論を講義してる。学生さんが沢山きて色んな要望があってなかなか対応できていない。

 色んな要望のなかで、僕が譲りたくないものが一つある。それは「英語版のマンガを使わずに(英語の解説はしなくてもいから)日本語だけにして欲しい。」

 学生さんの気持ちも分かるし、早く沢山のマンガについて語りたい知りたいと言う要求もわかる

 それでも日本のコンビニの弁当はお米を除いて、ブラジル産の鳥や、ヨーロッパの鮭が無ければ成り立たない時代に

 ユニクロのシャツだって中国産からベトナム産に変わる時代に、海外とのつながりの無いマンガやアニメは遣らない。と僕は頑張って 

 英語字幕のナナやドラゴンボールで頑張ってたら、「先生、そのマンガは古い」と言われ出した。

両家の顔合わせ

2009年12月5日 日常
 去年、卒業した女の子がウレシソウにドアを開けた。「先生居る?」とニコニコしてる

 「随分と変わったなエジプトみたいだ、クレオパトラのまねしたの?」と僕が言うと

 「髪を切ったんよ、彼氏もそう言っとる。」と怒らないしまだニコニコしてる

 「先生、写真みて。」と見せた。6人の真ん中が彼女で隣が彼氏だろう。その両脇に見知った顔がある

 「こっち側が貴女のご両親だろ、」と僕が言うと「彼氏も卒業するから両家で顔合わせしてもらった。」と

 最近は女の子の不満、たとえばいい男が居ないとか、今の彼氏が物足りないとか聞いてたので、何かホットした

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