昔話のついでに 

1)父母は母の実家に30万円を お願いして 田舎から

東京に出て来た 昭和27年頃だと思う

その30万円で 土地付き一戸建てを建ててもらった 

羽田(穴守稲荷)と 蒲田の間 4kmのほぼ真ん中で  

ここなら2km以内に他の開業医が居ない(勿論 田圃も 畑も多かったが)とのことで

開業した  僕は幼稚園の年少だったと思う

2)母は 30万円 送って 取られやしないか 詐欺だっら 如何しようと

それが心配で 仕方なかったが 電報がきて

「建て上がったから 直ぐ来い」と言われ  東海道線を  乗り継ぎ 歩いて 

田圃の中に 「浅井医院」と看板が書いてあるのを見て

涙がでた と 言ってた 70年ほど前の話しだ

3)でも 風呂は無かった    母に手を引かれて

家の前の 玉蜀黍の畑を抜けて 夕暮れに 大家さんの 鋳物工場に もらい湯に 通った

風呂は 家族の後 職工さんの前の 順番で 忙しかった 

風呂は 五右衛門風呂で お釜の中に 木の スノコがあった

父は 夏はタライで 行水で 冬は 家の中で 洗面器で  済まして いた

4)3年程で 30万の借金を返して その次に 父がしたことが

女房に恥ずかしい思いをさせた として 風呂を 作った

5)母は 小柄で 痩せており  胸もなかった   それ故  覗かれると 恥ずかしかった  と

 もう少し オッパイが大きいと 見られても恥ずかしくないのに 結核だしね と言っていた

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