1)僕は ブラジルには 3回往復した 1回目は1ヶ月 2回目は半年 3回目は3年だと思う 

住友商事に入って3年目の25才くらいから 10年目の 32才くらい迄だと と思う

古いパスポートを調べれば 正確なのだが さて 僕の家の 何処に有るのだろう

3)3度目はど田舎のポルトアレグレの 留学生として 行ったから 

一応2ヶ月ぐらいは 大学に 通った  

でも 現地の所長から 3回目で 多少ポルトガル語も出来る 仕事もしろ と 言われて

 本社にモグリで すぐ夜学にかえ 仕事を始めた

4)で ポルトアレグレの事務所に顔を出すと

日本語も今一 ポルトガル語も イマイチだけど 正義感の強い 芯のシッカリした

現地採用の方が 居た 日本を出る時 子供だった方で

 現地で 小学校中学を出て 働いてると

年は 25才に成ったか成らないかの 若い独身の男性だ

5)この男性は 同じような 境遇の 日本人の子供達の 指導をしている (頭が下がる)

境遇とは 

日本から戦後 父母が 移民して来たのだけど ブラジルに馴染めず経済的に破綻して

 子供の面倒が見れなくなって その子供は言葉もイマイチで 学校にも通えないと

その子供達を 夕方 会社が 終わる頃に 会社の下の公園に集めて 

x悪い事をするな x 真面目に働け x 少ないけど小遣いやる x飯を食わしてやる 等々

凄いなー 同胞を こんなに 大事にするんだ と 思った

6)で その事務所に ポルトガル人の教会の神父さんが 僕の事を聞きつけて きて

土曜と日曜に 日本語の講座を 開いて 教えてくれ と言うので 引き受けた

行くと 教会には 孤児を 面倒見てる 孤児院もついてる

7)ならば 当社の現地採用の方が

あんなに苦労して日本人の子供を 個人で 面倒みるより

言葉は ポルトガル語になるけれど  どうせポルトガル語は 覚えないとイケナイのだから

あの 子供達を 教会の孤児院へ 紹介しては どうか と 声をかけた

8)すると 酷く 怒られた

貴方は 日本から来て 勝手な事を言うな  教会の商売を知らないから そう言う事を言う

エッ  教会の商売って何だい? と 聞くと

心臓を売ってるんだ と 怒りだして 止まらなかった

9)教会の孤児院は 入る時に 身体検査をする 血液検査もする

そして アメリカから 心臓の注文が 入ると 血液型の一致する 出来だけ小さな子の 心臓が

24時間以内に アメリカの病院に着くのだ と 言う

アメリカには 心臓移植を待っているお金持ちが一杯 居るんだ と

10)此れで サンパウロで 神父さんが 公園の道路の子に 声をかけても

あの 道路の子たちが 一斉に 逃げ出す訳が 分かった

11)僕は ラクビー部の先輩が 手術する時とか 積極的に 献血していた

でも この話しを聞いて 血液が有るから 心臓も移植出来るのでは無いかな? とも思った

せめて このブラジルの子供達の 心臓が 飛行機で 24時間以内に アメリカの病院まで

運ばれない様に する為に 僕の 出来る事は

献血しない しかない と 思い 献血を 止めた

12)アフリカに 行っても 事態は同じだ

神父さんから 逃げ回る 道路の子は アフリカの アンゴラにも 居た

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