母の帰りを 待つ間 僕は 良く 大森駅の 駅前の 本屋に 居た

立ち読みだが まだ 少年マガジンどころか 貸本屋ですら 珍しかった頃だ 

子供むけの読めそうな本も 豪華な西洋物の翻訳みたいのは あったが

小公子なんて 書かれていても 何だか分からず 高くって

僕が分かって 100円以下で買えるのは 薄っぺらな 問題集みたいのしかなかった

母は 問題集を買うと ほめてくれて 

帰ると 一緒に 漢字とか 計算はしてくれたけど  時間が余って仕様がなかった

父のいる 萩中の家にはTVが来たと思うし

その頃の テレビは  シャボン玉ホリデー と言うのがあったが

大人の世界の様で  何だか良く分からず

母と一緒に 家を出たので 馬込のアパートは TVが無かったと 思う

母の居ないアパートに 独りで帰るのが 寂しかった

コメント

都わすれ
2019年11月3日10:42

ようちゃんの淋しそうな背中が見えます。。。

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