戦争が 終わって まだ 駐留軍を 見る機会が あった頃

僕の家から 多摩川の土手までは 子供の足では 大変な距離だった

土手に登ると 砂浜というか 泥浜に 小さな蟹が ウヨウヨいた

そして 赤手 蟹と 言う 子供の手の半分くらいのが 居た

此れを捕まえて 学校で見せないと 格好が付かなかった

でも ナカナカ捕まえられない ドロドロになって 

家に「何も取れんかった」 と 何度も 帰った

まだ 味の素の 川崎工場も 左程活発でなかった ころ だった

味の素の 匂いが 川面に 充満するころ には 蟹も居なくなり

僕も そろそろ お受験を と 言われる 頃に 成っていた


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