香典を集めたいので一人幾らにして、相手の家も大変でしょうから、代表が持って行きましょう。と声がかかる

 僕はこれを聞くと、凄く寂しい思いがする。母親を亡くした時に、父が言った「香典貰って何に成る。」

 母の死後1年で父が逝ったとき多額の香典を頂いたが、香典返しも世話を焼いてくれる人にお任せして自分でやる気が起きなかった

 お金を頂くのは有り難いが、父母の死を誰が幾ら持ってきたかの世界に引き戻される気がした。

 貧者の一灯と、母はよく言っていた「死ぬ時は、金持ちも、貧乏人もないよ、さい銭が出せない人も多いよ。」

 時が経ち、誰も来なくなった家に、父母の昔の知り合いが訪ねてきてくれて、遺灰を拝んでる後ろ姿を眺めたときユックリ涙がでた。

コメント

chiaki
2010年5月28日8:43

お金よりも、亡くなったことを、心から悲しんでくれること、
そして、悲しみを一緒に共有してくれることの方が嬉しいですよね・・・

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索