アメリカの匂い

2008年5月7日
 運動靴を買ったので。すぐさま走りに行った。いつも行く体育館は広島アリーナという県立体育館の脇のガラス張りのジムだ。

トレッドミルとかランニングマシーンとか言う二十日ネズミのクルクル車に乗り、走りだした。

 気分としては、靴が新しいのだから、少しは速くても良いのだが、残念な事に何の変化もない。靴の能書きに書いてあった、エアーとかジェルとかの性能が発揮されているとは思えない。

 お金をかけても足は速くならない。と実感した。それでも満足してヨタヨタ走っていると、中年の白人系の外国人が隣で走り出した。

 僕もヨタヨタで速くないが、この外人はもう一つテンポが遅い。自分より速い人を見ると「あいつは若いから。」とか劣等感を感じるが、自分より遅い人をみると何故か安心する。

 話しかけようかと隣をむくと、アメリカの洗剤の匂いがした。アメリカの洗濯物は殆どこの匂いがする。

 匂いを嗅ぎながら考えたら、僕はゼイゼイハーハーしながら、与太話ができるほど英語が上手でなかった。何を話そうかと考えている間にその外人は草臥れたのかトレッドミルを降りてしまった。

 でもアメリカの洗剤の匂いは少しまだ漂っていた。

 

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索