ケバイ派手な化粧の濃い、女の子が相談に来た。
「先生、アタシ、シュウカツ(就職活動)難しい?」と

 僕が「普通のカッコウ(姿や形)できる?」と聞くと
「大丈夫その日には普通にする。」と言う。

 「皆、そうする、そこを見破るのが面接だ、今から治しても半年はかかる。髪の毛の色、ピアス、立ち居振る舞い、そりゃ無理だ。」

 「大丈夫できるよ、」とケバ子が言う
「できんよ、イヤイヤやるケー。」と僕

 「その姿かたちのママで受け入れてくれる会社を探せばどうだ」と僕は続ける

 本人は今時無いほどに、素直で健気だ、体力は有る、車も運転でき、広島の中心の地図なら分かる。知らない人に会うのを嫌がらない。

 それに、失敗にめげない、何せ家の大学の野球部の女子マネージャーだ、負けて泣いた事は何度でもある。でも次の日から明るいじゃないか。

 でも彼女は自分のスタイルを変えたくないらしい、見るからに絵になりそうな遠目でみてハッとするような化粧の美人だ。スッピンの普通の子への変身は大変だ。

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