皆んなと一緒

2007年7月12日
 幼稚園の頃から始まると思うが、気の会った仲間と一緒に過ごす時間が心地よいのであろう。

 大学でも同じらしい。友達を教室の前で待ち、一緒に遅刻してくる。試験の答案を出すのも、友達が書き終わるの待って、一緒にだす。
 
 試験の答案は、良いに越したことは無い。試験時間は90分であるが、しかし早い者は30分もすると提出する。

 早い提出の答案は、僕が一読して、意味の通らない所とか、論旨が合わない所を書き直させる。出来るだけ良い答案が欲しいのは教師も学生も同じだと思っている。

 でも「皆んなと一緒」が此れをさせてくれない。4〜5人の仲間が目で示し合わせて、同時に腰をあげて答案の提出にくる。

 世の中も学問も含めて,仲間はいるが、最後は皆と一緒にするものでは無い。でも子供の頃の安心感は学問に勝つのだろう。

 僕には4〜5枚の答案をスグ読んでスグ問題点を見つける能力がない。答案を採点する際には紙だけでなく、書いた人の顔を思い出す事も必要なのだが、顔と答案が結びつかないまま、味の無い採点となる。

 学問というか世の中は点数じゃないのだを伝えたいのだが、偏差値への盲信がここまで根強いのかもしれない。

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