講義をする時は、背広にネクタイをしている。形を決めないと、サボりたくなり、我侭(わがまま)を通したくなるからだ。

 背広にネクタイなら、「此れを着ている間は、職業として、教師らしく振舞おう」と洋服が勝手に暗示とか呪いとかを架けてくれる。

 講義が終わると甚平さんに着替える。風が通り、やはり日本の気候に合っている。無理してズボンやシャツのカタカナ衣類に着替えなくてよい。

 ところでズボンと甚平を肌襦袢(はだじゅばん)と音が似ている気がするのは、僕の悪い癖だろうか、考えてしまう。ヒョットすると甚平も輸入品かもしれない。

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