気の無い返事

2007年5月11日
 聴講生が100人を超える講義の出席は、携帯電話を使ってパソコンの集計にしている。しかし何時でも役に立つ訳ではない。

 20人程度のゼミなら、昔どおり名前を呼んで出席簿に印(しるし)を付けたほうが早い。やはり人間の能力が勝って(まさって)いる。

 それにしもの気が無い「はい」の返事が多い。長い間の訓練で、最低の労力で返事する方法が「習い(ならい)性(せい)になる。」と思う。

 その「はい」を聞くたびに僕に聞こえるのは
「出たくないけど、親が言うから、学校へ来とる、はよ出席とれや、顔を見たら分からんか。」を喉の(のど)と唇(くちびる)の最小限の動きに込めた「はい」だ。

 就職の際に、この「はい」を聞いたら、僕が面接官だったら「君、帰っていいよ。」くらいは言うだろう。
「大丈夫やる時はやります。」と答える学生も言うが、そんな学生に限って、期末試験の日を間違えたり、レポートに名前を書かなかったりする。

 やはり「習い性になる」のだろう。

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