差し入れ
2006年12月7日 朝8時45分に研究室のドアを叩く人が居る。学校の事務は電話でくる、先生との連絡はメールだ、学生なら「先生(センセェー)」と声でわかる「誰だろう?」
前期に聴講していた70歳前後の女性だ「息子の孫は寄り付かん。女の子産めば良かった。」と大学へ勉強しに来て、一番前に座り「ハイ、ハイ」と質問をした方だ。
「今朝、作りました。」と風呂敷から巻き寿司を出す「先生の所は学生さんが沢山居るからお召し上がりを」とかなりの重さだ。「若い子に受けるかな?」と心配だったが、ありがたく受け取った。
親子の断絶もある。好意の断絶もある。記憶の断絶もある。この女性から「子供の頃にアメリカが来て、一挙に生活が良くなった。」と言われたとき、僕は靴下が履けなかった子供の頃を思い出した。
前期に聴講していた70歳前後の女性だ「息子の孫は寄り付かん。女の子産めば良かった。」と大学へ勉強しに来て、一番前に座り「ハイ、ハイ」と質問をした方だ。
「今朝、作りました。」と風呂敷から巻き寿司を出す「先生の所は学生さんが沢山居るからお召し上がりを」とかなりの重さだ。「若い子に受けるかな?」と心配だったが、ありがたく受け取った。
親子の断絶もある。好意の断絶もある。記憶の断絶もある。この女性から「子供の頃にアメリカが来て、一挙に生活が良くなった。」と言われたとき、僕は靴下が履けなかった子供の頃を思い出した。
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