忘れる技術

2006年7月23日
 学校では「覚える技術」を習得する。1192年好い国作ろう鎌倉幕府とか、√5は富士山麓に鸚鵡鳴くとかである。

 でもお受験でも、社会にでても、この種の技術は「役に立つ」とは言いきれない場合もある。

 僕の失態を「覚えていますよ。」みたいな顔つきの部下は使いたくない。上司の失敗は直ぐ忘れてくれ、同じ様な『アホ』な指示でも真面目にやってくれる部下が可愛いい。

 また部下のチョンボを忘れない上司は大変だ。「あいつに『また』失敗されると尻拭いが大変だから。」と自分の仕事が増える。

 やはり適度に忘れる事も大事な技術だと思う。だから講義する際に「覚えるな」と学生に言う。同じ冗談で2度も3度も笑ってくれる学生さんが居るとホットするのだが上手く行かない。

 「先生、それ先週も言った。」と学生さんが手を上げる時は、3度目の冗談を言っているのではと、少し恥ずかしい。既に僕は忘れる技術に長けているのだ。
  

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