毎年、日本の学生の質が落ちる。「ゆとり教育」が悪いとか、親の過保護のせいで、先生に対する尊敬の念に欠けるとボヤク方が僕より年が若い。幼稚園で言えば僕が年長組みだろう。

 僕ていどの知識で大学の教授と呼ばれるのは、ひとえにこの学生さんのお陰である。キットこの若い先生は立派な大学の先生なのだろう。いやこの比治山が立派な大学なのだ。

 確かに学生一人一人話すと、僕の知らない事に精通している。学校の教科とは異なるが、ゲームや音楽やファッションや時間の上手なつぶし方については舌を巻く。

 僕は、この人に何を渡せるのか不安だ。世に出て必ず使えるとは保証のない、バージョン(version=版)の古くなった防護服のような知識を伝えないか心配だ。

 

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