卒業生が講堂に

2006年6月19日
 150人に講義していると座席に古い顔を見つけた。卒業生の松村君だ。ペプシコーラで2年働いたが、イタリアレストランの夢が捨てきれず、去年辞めてお菓子や調理師の免許取っていた。

「日本でもチップの貰えるウエイターになる。」と言っていた。今、彼は月曜休みのレストランで働いているので、僕の月曜の講義を聴きに来たのだ。

 学生の時は、サボるのが偉く格好いい事に思えたけど。先生の話もっと聞いておけば良かった。仕事をしだすと、先生の言ってたことは此れだと直ぐわかる。と言う。

 彼だけでなく僕の卒業生は卒業してから、研究室に顔をだし、「先生の本棚って見直すとそろってますね、読んで良いですか?」と本を借りてかえる。

 先生の話は一回社会に出てからの方が良く聞ける。学生の時は「あく」が強くって「マッサカー」と思って聞き流してたんですがね。」という。

 集めた本が半年ほど手元から遠くになるが、本は沢山の人に読まれてこそ価値がある。忘れた頃に彼がまた返しに来るのを楽しみにしよう。

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